淡路島から幻の手延べそうめん
幻のおのころ糸
おのころ糸は非常に細く繊細なため、手間隙を掛けないと出来ません。まず一日目の練りこみ作業は御陵糸よりやや固めに粉を練りこみ、一つひとつの作業にも麺の状態を見ながら時間をかけ麺に合わせて作業し、翌朝まで熟成します。(十分に熟成しないと麺が細くなりません)。翌朝の掛け巻き作業は、御陵糸の場合には本数90本位掛けるのに対して、おのころ糸の場合120本位になります。掛ける本数が多い程、かど干し作業で麺がさばきにくくなります。次の工程の小引き作業は、淡路は殆んどが手作業であるため、その日の気温・天候を考えて麺を延ばしますこれには、経験・熟練が必要で、長すぎるとかど干し作業で麺がさばきにくくなり、短すぎると麺が延びずに細くなりません。また、乾燥にも細心の注意が必要です。おのころ糸は御陵糸よりも乾燥が速いため、程良い乾燥にはやはり経験・熟練が必要です。乾燥しすぎると締まりがなく、艶のない麺になってしまいます。
ちなみに、おのころ糸の細さの目安は、一束50gで900本以上です。一般的な素麺である御陵糸は一束50gで400本ですから、その細さがお分かりいただけるとおもいます。
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